[12p-A402-1~17] 12.5 有機太陽電池

[12p-A402-1] [講演奨励賞受賞記念講演] 熱活性化遅延蛍光分子における光電荷分離過程と単一成分薄膜太陽電池への応用

〇有泉 恒亮¹、村上 敬祐¹、末延 知義¹、鈴木 充朗¹、中山 健一¹ (1.阪大院工)

キーワード：有機薄膜太陽電池、熱活性化遅延蛍光、光電荷分離

有機太陽電池において現在主流であるバルクヘテロ接合型太陽電池では、ドナー(D)・アクセプター(A) 相分離構造の精密な制御が必要であり、D-A界面でのエネルギー緩和が光起電力ロスの原因となる。我々はその問題を解決するため、有機半導体材料の膜バルクでの光電荷分離挙動に着目し、単一化合物のみの有機膜からなる薄膜太陽電池の可能性を検討している。本研究では、膜バルクでの光電荷分離確率を向上させるためのもう一つのファクターである、光励起寿命を延ばすことを企図し、TADF分子に着目した。