2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » プラズマ誘起生体反応の機序解明最前線~何が何処まで解ってきたか~

[13p-A205-1~7] プラズマ誘起生体反応の機序解明最前線~何が何処まで解ってきたか~

2020年3月13日(金) 13:30 〜 17:20 A205 (6-205)

古閑 一憲(九大)、呉 準席(大阪市立大)

14:00 〜 14:30

[13p-A205-2] プラズマ照射による新規レドックスシグナル形成とその生理学的効果

田中 智弘1,2,3、西田 基宏1,2,4 (1.自然科学研究機構、2.新分野創成センター、3.生理研/ExCELLS、4.九大院薬)

キーワード:活性イオウ分子種、ミトコンドリア、恒常性維持

低温プラズマ照射が医学・農学に貢献しうるユニークな生物学的効果をもらたすことが明らかにされ、最近注目を集めている。我々は、低温大気圧プラズマを細胞培養液に照射することで、サルフェン硫黄(sulfane sulfur)を有する活性イオウ分子種(Reactive Sulfur Species; RSS)が生成されること、RSSが低酸素/再酸素化ストレスによるミトコンドリア機能低下を抑制することを新たに見出した。本シンポジウムでは、低温プラズマ照射がRSSを生成する機序と、RSSがどのようにミトコンドリア機能維持に貢献しうるメカニズムについて議論したい。