2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[13p-A404-1~13] 12.1 作製・構造制御

2020年3月13日(金) 13:15 〜 16:45 A404 (6-404)

帯刀 陽子(農工大)、福田 武司(積水化学工業)

15:30 〜 15:45

[13p-A404-9] 光学活性アミンを用いたペロブスカイト化合物の光学特性評価(II)-アミンのキラリティーによる構造制御-

星野 克仁1、藤田 正博1、竹岡 裕子1、陸川 政弘1 (1.上智大理工)

キーワード:ペロブスカイト、円二色性、光学活性アミン

アルキルアミンとハロゲン化鉛から構成される有機-無機層状ペロブスカイト化合物は優れた光吸収能と発光特性を示し、光学材料として注目されている。ペロブスカイト化合物に光学活性アミンを導入することにより、円偏光特性の発現が期待される。本研究では光学活性アミンを用いたペロブスカイト化合物のキラリティーを変化させ、吸収、及び円二色性の制御を検討した。SR、ラセミ体のmethylbenzylamine bromide (MBABr)とPbBr2から作製した(S,R,rac)-MBAPbBr薄膜のUV-vis吸収測定の結果、SR体を用いた薄膜の吸収はラセミ体薄膜に比べて大幅に短波長シフトした。CD測定の結果、ラセミ体はCDを示さなかったが、S、R体は±200 mdeg程度のCD吸収を示した。