[13p-A405-1~17] 12.2 評価・基礎物性

△ [13p-A405-1] 相転移に伴うイオン液体の電子状態の変化

〇(M2)上遠野 悠佳¹、大内 幸雄²、岩橋 崇²、金井 要¹ (1.東理大理工、2.東工大物質理工)

キーワード：イオン液体、光電子分光、相転移

イオン液体は蒸気圧が無視できるほど低く、超高真空中でも液体状態を保つため、光電子分光などによる物性解析が可能である。しかし、今までの光電子分光によるイオン液体の研究では、しばしば、イオン液体の液面の不均一性や純度の問題が指摘されてきた。本研究では、イオン液体に用いる基板を改良する事により、これらの問題を克服することで、より詳細な電子状態を観測することを目指した。講演では、相転移による電子状態の変化の起源として、温度変化に伴うイオン間に働くマーデルングエネルギーと分極エネルギーの変化の詳細について議論をする。