2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[15a-D215-1~12] 7.2 電子ビーム応用

2020年3月15日(日) 09:00 〜 12:15 D215 (11-215)

橘田 晃宜(産総研)、川久保 貴史(香川高専)

11:45 〜 12:00

[15a-D215-11] InGaN半導体フォトカソードにおける量子効率のInGaN膜厚依存性

〇(D)佐藤 大樹1,2、本田 杏奈2、小泉 淳2、西谷 智博2,3、本田 善央3、天野 浩3 (1.名大院工、2.Photo electron Soul、3.名大IMaSS)

キーワード:負性電子親和力、フォトカソード、電子ビーム

本研究ではInGaN膜厚に対するInGaNフォトカソードの量子効率(QE)の依存性が明らかにされた。膜厚70, 100, 240 nmを有する3つのサンプルを作製した。励起光をサンプルの表裏(Front, Back)から照射しそれぞれのQEを測定した。膜厚70, 100, 240 nmの裏面照射におけるQEは、それぞれ7.5, 9.8, 0.9%であった。膜厚240nmのQEが他に比べて低い値を示したのは、InGaN膜厚の増加により格子が緩和されることで欠陥が増大し、励起された電子の拡散長が短くなったためと考えられる。