2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.6 ナノバイオテクノロジー

[10p-N207-1~16] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2021年9月10日(金) 13:30 〜 18:00 N207 (口頭)

住友 弘二(兵庫県立大)、淺川 雅(金沢大)、赤堀 玲奈(日立研開)

13:30 〜 13:45

[10p-N207-1] [講演奨励賞受賞記念講演] フォトサーマル効果を活用した一分子ナノポア計測技術の創出

山崎 洋人1、上村 想太郎1 (1.東京大理)

キーワード:ナノポア、一分子計測、ナノバイオテクノロジー

本発表では、これまでに開発した技術である1.ナノポアサーモスコピー、2.レーザーエッチングを活用したナノポア加工法について主に紹介する。ナノポアサーモスコピーとは、フォトサーマル効果によるナノポア温度コントロールを活用した一分子熱力学計測法である。これを用いて、発表者は、tRNAの融点温度計測に成功しており、本成果を発表する。そして、レーザーエッチングを活用したナノポア加工法は、高価な透過型電子顕微鏡・ドライエッチング装置を用いらずに、in-situで膜厚・孔径1 nmのナノポア作製を実現した技術である。この加工法で作製された半導体ナノポアを用いて、単一DNA塩基配列情報を取得することに成功した。