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[10p-N207-8] 単分子量子計測法による細胞中RNAの核酸アナログ分子解析
キーワード:核酸塩基、トンネル現象、単分子検出
FTDは,抗がん剤でウラシルのフッ化誘導体である.大腸がんのFTD耐性株と非耐性株より抽出したDNA試料中のFTDの置換を,1分子量子計測法を用いて測定した.FTD耐性細胞株のTP53のダウンレギュレートしているDNA結合領域中のTが5%程度FTDに置換していることがわかった.一方,耐性株のTP53の下流の遺伝子発現に変化していることがわかり,一致していた.細胞中のDNAを1分子レベル見ることで,遺伝子発現と比較可能であることが示唆される.