2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

2 放射線 » 2.1 検出器デバイス開発

[11a-N324-1~11] 2.1 検出器デバイス開発

2021年9月11日(土) 09:00 〜 12:00 N324 (口頭)

岸本 俊二(KEK)、吉野 将生(東北大)

09:15 〜 09:30

[11a-N324-2] (Ca,Li)I2固溶体の作製とシンチレーション評価及びn/γ波形弁別能

吉野 将生1,3、鎌田 圭2,3、瀧澤 優威1、金 敬鎭2,3、飯田 崇史4、水越 彗太5、吉川 彰1,2,3 (1.東北大金研、2.東北大NICHe、3.㈱C&A、4.筑波大理、5.神戸大理)

キーワード:シンチレータ、放射線検出器、波形弁別法

ホームランドセキュリティ分野で用いるシンチレータには、中性子線とガンマ線の両方を検出することが求められる。中性子検出では、6Li(n, α)3H反応が熱中性子に対して高い断面積を持つことから、6Liを含有する物質が候補材料となる。中性子信号からガンマ線などのバックグラウンドを除去するためにシンチレータの波形弁別性能も重要となる。我々の研究グループでは、垂直ブリッジマン法を用いてCaI2シンチレータを開発し、優れたα/γ波形弁別性能を報告した。本研究では、CaI2の優れた波形弁別性能をn/γ識別に応用するため、(Lix,Ca1-x)I2-x固溶体を製作し、シンチレータ特性やn/γの波形弁別能を評価したので報告する。