2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[11p-N324-1~6] 放射線計測技術および材料の現状と最新動向

2021年9月11日(土) 13:30 〜 16:45 N324 (口頭)

田邊 晃一(島津製作所)、福田 由美(東芝)

13:30 〜 14:00

[11p-N324-1] 半導体検出器におけるフォトン・電荷カウンティング読み出し信号処理

青木 徹1,2、小池 昭史1,2、田端 健人1、都木 克之1,2 (1.静岡大電子研、2.ANSeeN)

キーワード:フォトン・電荷カウンティング、半導体検出器、デジタル信号処理

半導体検出器に限らず放射線検出器は高度に完成されたアナログ信号処理によるエレクトロニクスが用いられている。これは非常に素晴らしい低ノイズ特性などを示しリファレンスとして揺るぎない者であるが、一方で微細加工技術を含むLSI技術の進展で従来にないデジタル信号処理がLSIで実現できるようになってきた。我々は元来デジタルで存在する光子と、検出器で発生する電荷(電子)を直接デジタルカウントして信号処理をすることで、アナログ信号処理で埋もれがちな検出器の波形情報(時間情報)をはじめとした高次の情報抽出を行いたいと考えた。ナノビジョンサイエンスに基づくこのフォトン/電荷カウンティング信号処理についてお話しし、半導体検出器、とくにイメージングデバイスでの可能性について議論したい。