2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.1 強誘電体薄膜

[12a-N301-1~11] 6.1 強誘電体薄膜

2021年9月12日(日) 09:00 〜 12:00 N301 (口頭)

内田 寛(上智大)、田岡 紀之(名大)、川江 健(金沢大)

09:30 〜 09:45

[12a-N301-3] 強誘電体自発分極によるグラフェン/ BiFeO3界面のエネルギーバンド変調

伊藤 達也1、中嶋 誠二1、藤沢 浩訓1、大河内 拓雄2 (1.兵庫県立大院工、2.JASRI/SPring-8)

キーワード:グラフェン、強誘電体、エネルギーバンド

グラフェンとは厚さが原子一層分の0.345 nmである。また熱伝導、電気伝導が優れているため様々な産業に実用化が期待されている。また、グラフェン/強誘電体接合において、自発分極によりグラフェンのキャリア密度が制御されることも報告され、分極電荷に起因するバンド構造の変調が注目されている。しかしながら、このような疑似ドーパント効果による電子構造の変調が直接的に観測された例はなく、電気的特性との関係は不明である。本研究では、単結晶MnドープBiFeO3薄膜(BFMO)にグラフェンの転写を行い、グラフェン/強誘電体の界面で分極電荷の向きによる強誘電体の電子状態の変化を観測した。