2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

11 超伝導 » 11.1 基礎物性

[12p-N401-1~8] 11.1 基礎物性

2021年9月12日(日) 13:15 〜 15:30 N401 (口頭)

長尾 雅則(山梨大)、元木 貴則(青学大)

15:15 〜 15:30

[12p-N401-8] Pr2Ba4Cu7O15-δの超伝導II: CuO2面が超伝導に寄与しない実験的証拠

(D)西岡 颯太郎1、中川 俊作1、八島 光晴1、椋田 秀和1、與儀 護2、池田 宏輔3、(P)プラナント ドウイ3、〇佐々木 進3、下山 淳一4 (1.阪大院基、2.琉球大理、3.新潟大工、4.青学大理工)

キーワード:銅酸化物超伝導、核スピン、鎖構造誘起超伝導

超伝導性Pr2Ba4Cu7O15-δ(Pr247)は,他のすべての銅酸化物とは異なり,超伝導を誘起するのはCuO2平面構造ではなくCu2O2鎖構造であることが強く示唆されている。前回,超伝導分率100%のPr247に対するCu核スピン測定から,平面構造中のCuはバルクTc以下で全て反強磁性秩序状態となることを述べた。今回,より詳細なスペクトルとその解析から,平面構造が絶縁状態であることを明らかにした。これは,Pr247の超伝導に平面構造は寄与していないことを示す。