2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[12p-S202-1~21] 2.5 放射線誘起蛍光体

2021年9月12日(日) 13:00 〜 18:30 S202 (口頭)

越水 正典(東北大)、岡田 豪(金沢工大)、河野 直樹(秋田大)

17:45 〜 18:00

[12p-S202-19] Ce添加Li2O-ZnO-P2O5ガラスの中性子照射下のシンチレーション特性

河口 範明1、中内 大介1、加藤 匠1、柳田 健之1 (1.奈良先端大)

キーワード:シンチレーター、中性子

リチウムガラス(Ce添加リチウムケイ酸塩ガラス)はSiO2を網目形成酸化物とするガラスシンチレーターで、標準的に用いられる中性子シンチレーターである。当材料は潮解性がなく、十分に発光量が高い (6,000-7,000 photons/neutron) ことから、広く利用されている。ガラス材料は一般に、組成の自由度が高く成形性や加工性に優れており、製造コストも低く抑えられる可能性があるなどの長所があるが、SiO2を網目形成酸化物とするガラスは、ガラス材料の中でも融点が高く、比較的製造が難しい。本研究ではより低融点で作製可能なP2O5を網目形成酸化物とするリン酸塩ガラスに着目し、その中性子シンチレーターとしての性能を調べた。