2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[21p-P10-1~12] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2021年9月21日(火) 17:00 〜 18:40 P10 (ポスター)

17:00 〜 18:40

[21p-P10-12] 量子ドットの空間分布依存性に注目した超蛍光の全量子論

花形 優斗1、小林 潔1,2、宮島 顕祐3、石川 陽1 (1.山梨大院工、2.東洋大経、3.東理大院理)

キーワード:超蛍光

超蛍光は、光を介してコヒーレントに相関した複数分極からの協力的な自然放出であり、固体材料を用いたナノ構造において観測され、レーザーに代わる新たな超短パルスコヒーレント光源への応用を念頭に研究が行われている。従来、超蛍光が起こるためには、光の波長よりも充分小さい領域に分極が分布している必要があると考えられていたが、光の波長よりも大きい領域に分布した量子ドット集合系からの超蛍光も観測されており、従来の超蛍光とは異なるメカニズムも予想されている。そこで本研究では、光の波長よりも大きい領域に分布した量子ドット集合系における超蛍光の全量子論を構築し、超蛍光の起源である光を介した分極間の相関が量子ドットの空間分布にどのように依存するのかを明らかにする。