2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 晶癖の工学:多形・組織制御で拓く協創結晶科学

[16a-Z04-1~5] 晶癖の工学:多形・組織制御で拓く協創結晶科学

2021年3月16日(火) 09:30 〜 12:00 Z04 (Z04)

大藤 弘明(東北大)、藤平 哲也(阪大)

09:45 〜 10:15

[16a-Z04-2] 水溶液成長における準安定相の形成プロセス:炭酸カルシウムを例として

川野 潤1 (1.北大理)

キーワード:準安定相、炭酸カルシウム、可視化

炭酸カルシウムは、生体硬組織を構成する主要なバイオミネラルであるだけでなく、工業的にも広く用いられている鉱物であるが、多形が数多く存在し、その形成メカニズムは十分に理解されているとは言い難い。本講演では、水溶液中における合成実験において出現する炭酸カルシウム多形の形成領域を核形成頻度を用いて説明する試みのほか、水溶液中で成長/溶解する結晶周辺のpHおよびイオン濃度を、蛍光プローブを用いて可視化した近年の成果について報告する。