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△ [17a-Z11-2] 高温塑性変形技術を用いたシリコン湾曲ブラッグ反射型 X 線偏光計の開発
キーワード:X線偏光、シリコン高温塑性変形
宇宙 X線観測において、空間分布、スペクトル、時間変動に加え、第四のパラメータである偏光観測が発展している。X線偏光の最も簡単な測定方式はブラッグ反射の利用であり、これは最初の宇宙 X線偏光観測でも用いられた。我々は、湾曲 Si 基板を用いた手法を開発している。日本発祥の技術である高温塑性変形を用いて Si 結晶面をずらし、基板を湾曲させることで、ブラッグ反射の課題であるエネルギー帯域の拡大と集光を狙う。我々は、高温塑性変形技術で製作した湾曲 Si 基板で Fe Kα 6.4 keV X線の偏光測定が可能であることを実証した。