2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.1 強誘電体薄膜

[20p-B103-1~19] 6.1 強誘電体薄膜

2022年9月20日(火) 13:30 〜 19:00 B103 (B103)

神野 伊策(神戸大)、吉村 武(大阪公立大)、吉田 慎哉(芝浦工業大)、永沼 博(東北大)

15:45 〜 16:00

[20p-B103-9] プラズマ酸化がAlScN/Siに及ぼす影響のAR-HAXPESによる評価

堤 智也1、中田 弦1、桐原 芳治1、岡崎 樹2、保井 晃3、角嶋 邦之4、三谷 祐一郎1,2、野平 博司1 (1.都市大、2.都市大総研、3.高輝度光科学研究センター、4.東工大)

キーワード:AlScN、硬X線光電子分光法、プラズマ酸化

不揮発性メモリのさらなる低消費電力化と高速スイッチング化の実現が期待できる強誘電体材料が活発に研究されている。なかでも、膜厚20 nmでも強誘電性が確認[1]され、100μC cm-2以上の大きな残留分極と箱型のヒステリシスを持つAl1-xScxN膜を用いた強誘電体キャパシタが注目されている。最近、AlScNを短時間の酸素プラズマ処理によりMIMキャパシタのon/off比が向上することを見出した。そこで、本研究ではその起源を探るためプラズマ酸化を行ったAlScN膜を角度分解硬X線光電子分光法(AR-HAXPES)により評価することで、プラズマ処理によるAlScN膜の結合状態の変化を調べたので報告する。