2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[20p-C302-1~12] 6.4 薄膜新材料

2022年9月20日(火) 13:30 〜 16:45 C302 (C302)

村岡 祐治(岡山大)

16:30 〜 16:45

[20p-C302-12] イオン液体アシスト法における成膜中イオン液体蒸発を利用した
LiBH4膜の膜質制御

戸澤 拓海1、丸山 伸伍2、松本 祐司2、大口 裕之1 (1.芝浦工大工、2.東北大院工)

キーワード:イオン液体

我々の研究グループでは、LiBH4を薄膜型Li電池などの固体電解質膜として応用することを目指している。赤外レーザー蒸着法を用いた気相成長により、世界で初のLiBH4エピタキシャル膜合成に成功している。また昨年度、イオン液体(IL)アシスト成膜法を用いた真空中での液相成長によりLiBH4膜の結晶性を大幅に向上させている。この研究では、成膜時にILが蒸発するタイミングによって膜の見た目が顕著に変化する様子が観察されており、IL蒸発を積極的に利用することで膜質を制御できる可能性が示唆されていた。そこで本研究では、基板加熱の温度と時間を変えてIL蒸発挙動を調整して、LiBH4膜の配向性と平坦性を制御することを目指した。