2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[21p-A200-1~8] スピントロニクス研究のトレンドと今後の展望 ~スピントロニクス研究会20周年記念シンポジウム~

2022年9月21日(水) 13:30 〜 17:45 A200 (A200)

松倉 文礼(東北大学)、山ノ内 路彦(北大)、岡林 潤(東大)

14:00 〜 14:30

[21p-A200-2] 半導体スピントロニクス材料とデバイス研究の新展開

田中 雅明1,2,3 (1.東大工CSRN、2.東大工電気系、3.東大NanoQuine)

キーワード:スピントロニクス、強磁性半導体、スピン伝導

最も重要な半導体スピントロニクス材料である強磁性半導体(FMS)とヘテロ構造およびその機能に関する研究の進展を述べる。 p型FMS [(Ga,Fe)Sb, (Al,Fe)Sb] とn型FMS [(In,Fe)As, (In,Fe)Sb] のMBE成長に成功した。これらのFe系FMSでは、Fe 濃度の増加に伴いキュリー温度は単調に増加し、禁制帯幅が狭くなるほどキュリー温度がが高くなるという新しい化学トレンドを示している。Fe濃度xが23%以上の(Ga1-x,Fex)Sbや16%以上の(In1-x,Fex)Sbでは明瞭な室温強磁性を観測した。Fe系FMSを含むヘテロ構造における新しい磁気輸送現象に関する知見も紹介する。