2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[21p-B204-1~17] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2022年9月21日(水) 13:30 〜 18:00 B204 (B204)

片山 裕美子(東大)、志賀 大亮(東北大)

14:30 〜 14:45

[21p-B204-5] 二次元NbO2層における超伝導ドームと磁気量子臨界挙動

相馬 拓人1、吉松 公平1、大友 明1 (1.東工大物質理工)

キーワード:超伝導、二次元三角格子、Liインターカレーション

銅酸化物高温超伝導体では二次元CuO2層において超伝導が発現する。その母体は反強磁性Mott絶縁体であり,Fermi準位が半充填のシングルバンド上にあるため強相関性が顕著になっている。この反強磁性相にキャリアドープを行うことで磁気的相互作用が抑制される結果,超伝導ドームが現れることが知られている。しかしその磁性相互作用と超伝導発現の関係性はいまだ未解決問題であり,そういった”強相関超伝導”を示す物質も非常に限られている。そこで,同様な強相関シングルバンド構造を有し,二次元NbO2層で超伝導を発現するLi1−xNbO2に着目し,その電子相図を明らかにすることに取り組んだ。