2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[21p-C200-1~5] 未利用エネルギーと応用物理への期待

2022年9月21日(水) 13:30 〜 16:15 C200 (C200)

小栗 和也(東海大)、藤井 克司(理研)

14:30 〜 15:00

[21p-C200-3] 200℃以下の未利用熱の利用法:半導体増感型熱利用発電

松下 祥子1 (1.東工大物質)

キーワード:熱電、熱エネルギー、再生可能エネルギー

我々は200℃以下の温度で発電する熱エネルギー変換技術として、半導体増感型熱利用発電(Semiconductor-sensitized thermal cell, STC)を提唱している。STCは化学型太陽電池として知られる色素増感型太陽電池の熱版で、色素の光励起電荷でイオンの酸化還元反応を行う代わりに、半導体の熱励起電荷でイオンの酸化還元反応を行う。化学平衡状態に到達すると放電が終了するが、スイッチを切るとイオンが拡散し、再放電できる。イオン拡散を制御することで室温発電も確認された本STCの原理について詳細に発表する。