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[23p-B200-4] データ洪水時代を迎える放射光科学とSPring-8の取り組み
キーワード:検出器、データ
理化学研究所では次世代X線画像検出器CITIUSの開発に取り組んでおり、SPring-8への導入が予定されている。この検出器は標準で毎秒1万7000枚の撮像が可能である。最大面積の2020万画素を有するシステムの場合、1時間あたり5ペタバイト、年間6エキサバイトもの超大容量データが生成される。CITIUS検出器以外にも、年間ペタバイト級のデータを生成する検出器の導入が進められている。このようなデータ洪水時代を迎えるに当たり、理化学研究所では広帯域データ収集、データ圧縮、演算加速ボードを利用した広帯域データ前処理、富岳等のスーパーコンピュータとの連携といった機能を持つ「SPring-8データセンター構想」を提唱し開発と整備を行っている。本講演ではこの構想の概要と進捗についてご報告させていただきたい。