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[23p-B202-6] ランダム積層グラフェンのマイクロ波・赤外光吸収特性に関する研究
キーワード:グラフェン、吸光度、理論計算
非周期的な積層構造を有するランダム積層グラフェン(RSG)は、電子的に相互に分離されたグラフェン層(GL)を有し、RSGを光照射すると、各GLのデイラック・コーン(DC)の光励起により大きな吸光度を示すと考えられている。室温(300K)におけるRSGのマイクロ波(MW)及び中赤外(MIR)光吸光度を理論的に計算した。計算の結果、RSGの吸光度は、DCの熱励起によりDC中に生じる自由電子・正孔の緩和時間に強く依存し、緩和時間が300fsのRSGは、グラファイトより顕著に大きなMW吸光度を示すことがわかった。緩和時間の長いRSGは、グラファイトより、室温において、優れたMW及びMIR光吸収材料として機能すると結論される。