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[22p-E305-7] 低侵襲がん治療に磁気力制御技術は適用できるか?
キーワード:がん治療、回転磁場、超電導磁石
これまで我々は、磁場を利用した低侵襲がん治療法の開発に向けた研究を行ってきた。がん治療に磁場を利用することの最大の利点は、磁場応答性を付与した薬剤の体内動態を体外から制御できることである。このことにより、非侵襲で副作用の少ない治療ができることが期待できる。しかし、薬剤を体内深部に誘導・集積させることは容易ではない。これは、磁場および磁場勾配は、基本的に磁場源に近づくほど増加するためである。ここでは、磁気力制御による体内深部への薬剤の誘導・集積を実現するための試みについて紹介する。