[23p-D215-1~16] 11.1 基礎物性

[23p-D215-7] 無限層構造RE_1-xCa_xNiO₂ (RE = La-Sm; x = 0, 0.2)のバルク試料の作製

〇高松 智寿¹、加藤 雅恒¹、宮﨑 讓¹ (1.東北大工)

キーワード：ニッケル酸化物、超伝導体、無限層構造

近年、(RE,Sr)NiO₂ (RE=希土類元素)薄膜において超伝導が報告された。この物質は、無限層構造を有し、Niの3d軌道を9個の電子が占めていることから、銅酸化物超伝導体と同じ特徴を有する。銅酸化物では、Cuの電子スピン間に働く反強磁性ゆらぎが超伝導に関与しているため、ニッケル酸化物においてもNiの電子スピンの状態を中性子回折や磁化率の測定により調べる必要があり、バルク試料が要求される。我々は、Na₂CO₃を固相反応促進剤として用いることで(RE,Ca)NiO₃を作製し、そして、CaH₂で還元して無限層構造(RE,Ca)NiO₂の作製に成功した。