2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

2 放射線 » 2 放射線(ポスター)

[24a-P01-1~71] 2 放射線(ポスター)

2022年3月24日(木) 09:30 〜 11:30 P01 (ポスター)

09:30 〜 11:30

[24a-P01-14] ZrO2ナノ粒子装荷液体シンチレータにおけるナノ粒子の分散濃度向上を企図した修飾剤の仕込み比検討

〇渡邊 晶斗1、越水 正典1、横 哲1、成 基明1、笘居 高明1、阿尻 雅文1、林 大和1、藤本 裕1、浅井 圭介1 (1.東北大)

キーワード:シンチレータ、ナノ粒子、水熱合成

ニュートリノレス二重β崩壊(0υββ)の観測成功を期し,0υββを生じる可能性をもつ核(0υββ核)が多量に装荷され,かつ高エネルギー分解能を具備する液体シンチレータの開発が望まれている.我々は,0υββ核をナノ粒子化して液体シンチレータ中に分散させる手法を案出した.これまでの研究で,0υββ核として96Zrを採用し,有機修飾ZrO2ナノ粒子の亜臨界水熱合成を行ってきた.炭素鎖長を異にする2種類の芳香族化合物を用いた二種分子表面修飾を施すことで,ナノ粒子のトルエンへの分散性は約1.0 wt%まで向上した.本研究においては,二種分子修飾における修飾分子の仕込み比率とナノ粒子分散性の関連性を調査した.修飾分子の仕込み比率を変化させてZrO2ナノ粒子を合成し,同粒子を装荷した液体シンチレータの性能評価を行った.