2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[25a-E304-1~9] 12.2 評価・基礎物性

2022年3月25日(金) 09:00 〜 11:30 E304 (E304)

小林 圭(京大)、山田 豊和(千葉大)

11:00 〜 11:15

[25a-E304-8] 環状ホスト分子配列へのゲスト分子吸着による包接化合物作製と電圧による構造変化の検証

〇西野 史1、根本 遼平1、王 祺嫻2、堀江 正樹2、細貝 拓也3、長谷川 友里4、福谷 圭介4、解良 聡4、山田 豊和1 (1.千葉大院工、2.台湾清華大、3.産総研、4.分子研)

キーワード:ホストゲスト化合物、走査トンネル顕微鏡

溶液中やバルクにおいて、クラウンエーテル環状分子の中心の環をホストとして、ゲスト分子をトラップすることで、可逆的な構造変化を示すことが報告されてきた。例えば、[ferrocenylmethyl(methy)-ammonium]+(PF6) (Fc-ammonium塩)をゲスト分子、dibenzo[18] crown-6 etherをホスト分子とした包接化合物は、熱による外部刺激応答を示し、分子マシン材料になりうることが実証された 。
本研究で我々は、包接化合物を超高真空中のCu(111)表面上で作製できるか検証した。真空基板表面を用いた合成法の利点は、基板原子のfcc(111)対称性を利用することで、規則配列した分子マシン膜が実現できる事である。