2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.2 グラフェン

[25p-E102-1~19] 17.2 グラフェン

2022年3月25日(金) 13:30 〜 18:30 E102 (E102)

小川 新平(三菱電機)、中払 周(物材機構)

14:30 〜 14:45

[25p-E102-5] 遠赤外・テラヘルツ域におけるグラフェンの室温吸光度の理論計算

〇濱田 智之1、大野 隆央1、奈良 純1 (1.物材機構)

キーワード:グラフェン、グラファイト、吸光度

室温(300K)におけるグラフェンの遠赤外・テラヘルツ域吸光度を室温でのDirac coneの熱励起及び熱励起により生じる電子・正孔によるDrude項を考慮して理論的にっ算出した。Dirac coneの熱励起計算は第一原理擬ポテンシャル法、Drude項の計算はDirac coneのDrudeモデルを用いて行った。Drudeパラメータには実測値を用いた。計算の結果、グラフェンの室温における吸光度は、絶対零度における値(約0.023)より小さいが、室温におけるグラファイト吸光度より有意に大きいことが判明した。グラフェンは、室温においても、グラファイトより優れた遠赤外・テラヘルツ光吸収材料であると結論される。..