2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

CS コードシェアセッション » 【CS.1】 2.3 加速器質量分析・加速器ビーム分析、7.5 イオンビーム一般のコードシェアセッション

[25p-F308-1~10] CS.1 2.3 加速器質量分析・加速器ビーム分析、7.5 イオンビーム一般のコードシェアセッション

2022年3月25日(金) 13:00 〜 15:45 F308 (F308)

土田 秀次(京大)、山形 武靖(東大)

13:00 〜 13:15

[25p-F308-1] 荷電粒子誘起発光(IBIL)による時分割捕集された大気中微粒子試料の分析

〇加田 渉1、臼井 洸貴1、菊池 涼太1、今吉 剛宏1、中津 颯太1、熊谷 貴美代2、田子 博2、佐藤 隆博3、石井 保行3、花泉 修1 (1.群馬大理工、2.群馬県衛生環境研究所、3.量研高崎)

キーワード:IBIL、大気中微粒子、バイオエアロゾル

越境汚染は無機物等に限定されず、バイオエアロゾルに代表される有機物の輸送も問題視されている。粒子自体の元素組成は周辺環境や化学組成の影響を受けにくいが、PMに含まれる有機物はその分析が容易ではない。特に短時間ごとに捕集されたPM試料中の有機物の検出や分析は困難である。この課題に対し、我々は、PIXE法と併用可能な分析法の一つである荷電粒子誘起発光(Ion Beam Induced Luminescence: IBIL)分析法の利用を検討した。これまでに、IBILを用いることで、バイオエアロゾルの指標となるNADHやリボフラビンといった有機物の分析例を報告している。今回、通常大気中から捕集されたPM試料に対して、IBIL分析を用いることで、一般大気中から単位時間で捕集されたPM(バイオエアロゾル)の分析や評価が可能かを検討した。