[26a-E303-1~10] 3.11 フォトニック構造・現象

△ [26a-E303-5] 非エルミート一方向性光放射・反射導波路の設計と光局在現象

〇野口 直哉¹、井上 卓也¹、吉田 昌宏¹、野田 進¹ (1.京大工)

キーワード：フォトニック結晶

フォトニック結晶は、利得・吸収媒質を導入しなくても放射に起因する非エルミート性を発現するため、非エルミート系特有の物理現象を観測するための有用な舞台となりうる。前回、我々は、フォトニック結晶構造を適切に制御することで、Γ点に例外点を有する円錐状の分散関係を実現し、光の伝搬方向により完全放射と完全反射が切り替わる一方向性光放射・反射現象が生じうることを理論的に明らかにした。今回、一方向性光放射・反射現象を実現可能な具体的なフォトニック結晶導波路の設計とともに、上記現象を利用することで、バンドギャップが閉じた系においても光の局在現象（共振現象）を生じさせうることを見出したので報告する。