2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[15a-B508-1~9] 12.2 評価・基礎物性

2023年3月15日(水) 09:15 〜 11:45 B508 (2号館)

解良 聡(分子研)、奥平 幸司(千葉大)

10:45 〜 11:00

[15a-B508-6] 2,3,5,6-テトラフルオロ-7,7,8,8-テトラシアノ-キノジメタン(F4TCNQ)をドープしたP3HTの膜構造と電子状態

〇(M1)星 侑吾1,2、奥平 幸司1,2 (1.千葉大院工、2.千葉大院融合)

キーワード:有機半導体、分子ドーピング、電子構造

典型的な高分子系有機半導体であるP3HTはF4TCNQをドープすることで、高伝導性を示す。実用性が高い溶液法を用いたドーピングには有機半導体とドーパントであるF4TCNQを混合した溶液から製膜する混合法と、あらかじめ製膜した有機半導体膜上に、F4TNQを製膜する逐次積層法があり、逐次積層法で作成した試料において高い導電性を示すことが報告されている。本研究では、この2種類のドーピング方法による価電子帯トップの電子構造、さらに分子の配向角に基づく膜構造の変化について調査し、逐次積層によるドーピングによってHOMOのオンセットが最もフェルミ準位に近づいたことが分かった。