2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.1 誘電材料・誘電体

[15p-D215-1~9] 9.1 誘電材料・誘電体

2023年3月15日(水) 13:30 〜 16:00 D215 (11号館)

和田 智志(山梨大)、上野 慎太郎(山梨大)

15:45 〜 16:00

[15p-D215-9] 交流分極を行った2成分系リラクサ-PbTiO3 圧電単結晶の構造

真岩 宏司1、向 宇1、山下 洋八1,2,3、孫 億琴2、唐木 智明2 (1.湘南工大工、2.富山県立大学、3.ノースカロライナ州立大学)

キーワード:圧電単結晶、交流分極、分域構造

従来のブリッジマン法で作製したACPバイナリー0.72PMN-0.28PT [001]c SC材料と他の材料とのマクロ・ミクロ組織と圧電特性の関係を、広域観察に適した走査電子顕微鏡(SEM)で観察したドメイン構造の違いを調べ、その関係を把握した。図1は、0.3mm厚のACP SCに80℃、強度1.5kVrms/cm、周波数0.1Hzの交流三角波を10サイクル照射した際の中央部と底部のSEM写真である。写真の視野は約80×100m2の正方形である。中央部はACP SCの典型的な縞模様の微細ドメインである。ACP SCの底面では、異なるドメイン形態が観察された。三角形のACP SCの誘電率および圧電率d33は、それぞれ8230および1970pC/Nであった。そして、ACP試料はインピーダンススペクトルにおいて小さなスプリアス振動モードを引き起こした。