The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[XIII-29-09_11] 管理・環境(XIII-午前)

Fri. Mar 29, 2019 10:20 AM - 10:50 AM 第XIII会場 (8号館8601講義室)

Chairman:Kazuhiro Umemura

10:40 AM - 10:50 AM

[XIII29-11] 新規な哺乳ロボットとセンサー・IoTを活用した和牛子牛の革新的生産技術開発への取り組み

otomaru konosuke, kubota chikara, kathuhisa nagai (kagoshima Univ. veterinary medicine)

黒毛和種子牛生産地域の課題として,子牛に関しては,乳用種と比較し免疫機能が低いため,消化器病・呼吸器病の発生が多く,疾病による死亡も多い.また,生産性向上の課題としては,規模拡大および母牛の繁殖性向上のために早期離乳による人工哺乳が行われているが,人工哺乳作業は大きな労働力である.人工哺乳の労働力軽減のためロボット哺乳機の導入が進められているが,現在のロボット哺乳機は,子牛の群飼育対応のため,感染症の水平感染が容易に起こっている.そのため,生産性を損なわず,規模拡大に対応でき,労働力を軽減ならびに疾病対策が可能である人工哺育体系の確立が必要であった.そこで我々は,個別型哺乳ロボットを導入し,哺乳ゲージ飼育による個体管理を行い,個体別最適哺乳による発育改善,哺乳ゲージ飼育による個体管理による疾病減少およびロボット哺乳による省力管理技術の確立.また,サーモセンサー・IoTによる子牛の個体別健康管理・疾病早期発見,IoTによる個体別・最適哺乳プログラムおよび健康状態の高精度把握による飼養管理技術の確立に向け技術開発を行っている.開発は,手やり哺乳と個別型ロボット哺乳,あるいは群飼養型ロボット哺乳と個別型ロボット哺乳との比較を行いながら実施しており,昨年に引き続き,その取り組みについてご紹介する.