The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

1. 栄養・飼養

1. Nutrition/Feed science

[P1-17] ホルスタイン種育成牛における飼料組成、ルーメン液性状および反芻活動と第一胃反復圧迫法を用いたルーメンマットスコアの関係

〇Kenichi Izumi1, Shinsuke Abe2, Fumiya Shimizu1 (1.Rakuno Gakuen Univ., 2.Miyazaki Agricultural Mutual Aid Assoc.)

【目的】乾物摂取量(DMI)と粗濃比の違いが第一胃(ルーメン)反復圧迫法で測定した育成乳牛のルーメンマットスコア(RMS)とルーメン発酵性状および反芻活動との関連に及ぼす影響について検討した。【方法】ホルスタイン種育成牛12頭(441.9日齢、414.5kg)を、イネ科ヘイレージを飽食させた100%区、給与量を100%区DMIの6割に制限した60%区、および濃厚飼料多給(粗濃比2:8)で飽食させたCONC区に配置した。測定項目は、採食量、反芻時間、RMSおよびルーメン液性状とした。RMSは、左膁部の膝関節を通る水平線上を、拳で10回連続して強く反復圧迫した際の波動感の有無を基準に判定し、ルーメン内の飼料充満度が低いと考えられるスコア1から、高いと考えられるスコア5までの5段階評価とした。【結果】反芻時間は100%区が最も長かった(P<0.05)。RMSは給与直前(0h)と7時間後(7h)において100%区が60%区より高く(P<0.05)、CONC区は中間であった。給与3時間後と7hにおいてCONC区は他処理よりもルーメン内のpHが低く(P<0.05)、総VFA、プロピオン酸および酪酸濃度が高かった(P<0.05)。RMS 0hと反芻時間に正の関係が認められた(R2 = 0.672; P = 0.002)。以上から、本法によって育成牛のルーメン充満度を推測可能であると考えられた。