The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

1. 栄養・飼養

1. Nutrition/Feed science

[P1-38] 第一胃内消化性の異なる繊維源あるいはデンプン源の給与がめん羊血中ナイアシン濃度に及ぼす影響

〇Akira Yajima1, Shingo Tada1, Makoto Miyaji1, Dai Hanajima1, Yasuhiro Aoki1 (1.HARC, NARO)

【目的】第一胃内消化性の異なる繊維源あるいはデンプン源の給与がめん羊血中ナイアシン濃度に及ぼす影響を調査した。【方法】去勢めん羊12頭を用い、1期18日間の反転法で全糞採取による消化試験を2回実施した。試験1では、消化性の異なる繊維源として番草の異なる牧草サイレージを供試し、1番草あるいは2番草サイレージを給与する2処理区を設けた。試験2では、消化性の異なるデンプン源として調製方法の異なるトウモロコシ子実飼料を供試し、基礎飼料(牧草サイレージ)の30%(乾物)を圧ぺんトウモロコシ、あるいはトウモロコシ子実をサイレージ化したハイモイスチャーシェルドコーンで置換したものを給与する2処理区を設けた。飼料は維持量を1日1回給与した。血液は各期最終日の飼料給与前および給与から3時間後に採取した。【結果】試験1では、血中ナイアシン濃度に飼料処理の影響は認められず、いずれの飼料処理でも給与前と給与3時間後との差はなかった。試験2では、血中ナイアシン濃度に飼料処理の影響は認められなかったが、いずれの飼料処理でも給与3時間後に有意に増加した(P < 0.01)。以上より、本報告では給与する繊維源あるいはデンプン源の第一胃内消化性の違いはめん羊血中ナイアシン濃度に影響しなかった。一方で、採食後の血中ナイアシン濃度はデンプン源給与の有無により異なる可能性が示された。