[P5-02] 抗PD-L1scFvを分泌する乳酸菌組換え体の構築
【目的】我々は、乳酸菌の高度有効利用を目指し、乳酸菌組換え体(gmLAB)を用いた有用低分子抗体(scFv)の開発研究を進めている[1, 2]。本研究では、癌抗原を標的とした抗PD-L1scFvの高産生gmLAB(NZ-PDL1scFv)の構築と、同scFvの結合能について調査することを目的とした。
【方法】抗PD-L1scFv遺伝子を挿入した分泌ベクターをLactococcus lactis NZ9000に導入し、NZ-PDL1scFvを構築した。NZ-PDL1scFvを、発現誘導物質(ナイシン)添加培地で培養後、培養液上清中の組換え抗PD-L1scFvをウェスタンブロット法にて検出した。また、同scFvのPD-L1に対する結合能はELISA法にて検証した。
【結果】発現解析では、組換え抗PD-L1scFvの推定分子量(29.7 kDa)に一致するバンドを検出した。結合試験では、PD-L1タンパク質を固相化し、NZ-PDL1scFvの培養液上清を添加した場合、吸光度が上昇した。以上より、組換え抗PD-L1scFvのPD-L1に対する高い結合能が示された。
1. Namai & Murakami et al.,Mol Biotechnol,62(11):572-579,2020
2. 上田ら, 日本畜産学会第125回大会講演要旨集, XIV29-10, P201, 2019.
【方法】抗PD-L1scFv遺伝子を挿入した分泌ベクターをLactococcus lactis NZ9000に導入し、NZ-PDL1scFvを構築した。NZ-PDL1scFvを、発現誘導物質(ナイシン)添加培地で培養後、培養液上清中の組換え抗PD-L1scFvをウェスタンブロット法にて検出した。また、同scFvのPD-L1に対する結合能はELISA法にて検証した。
【結果】発現解析では、組換え抗PD-L1scFvの推定分子量(29.7 kDa)に一致するバンドを検出した。結合試験では、PD-L1タンパク質を固相化し、NZ-PDL1scFvの培養液上清を添加した場合、吸光度が上昇した。以上より、組換え抗PD-L1scFvのPD-L1に対する高い結合能が示された。
1. Namai & Murakami et al.,Mol Biotechnol,62(11):572-579,2020
2. 上田ら, 日本畜産学会第125回大会講演要旨集, XIV29-10, P201, 2019.