土木分野におけるセンサ技術の利用と可能性 (1)

[CS9-06] ARマーカを用いたコンクリート打設のバイブレータの差し込み位置の計測に関する基礎研究

*横田 拓也¹、今井 龍一²、栗原 哲彦³、新井 勇次⁴、伊藤 誠⁵、櫻井 淳⁶ (1. 東京都市大学大学院、2. 法政大学、3. 東京都市大学、4. 八千代エンジニヤリング株式会社、5. 東急建設株式会社、6. 文教大学)

キーワード：技能継承、コンクリート打設、バイブレータ、ARマーカ

コンクリート打設は，機器の操作等の手動の作業が多いため，熟練技能者の経験知を後進に継承していくことが極めて重要である．そこで，多様なセンサ技術を用いて熟練技能者の振る舞いに係わる経験知を計測・蓄積・形式知化して後進に継承することが一方策となる．既存研究では，バイブレータの差し込み動作が施工品質に大きく影響し，経験知に依存している可能性を示しているが，差し込み動作を計測する手法の開発には至っていない．本研究の目的は，コンクリート打設におけるバイブレータの差し込み動作の計測手法の開発とした．本稿は，差し込み位置の計測手法を考案し，実現場において計測を実施することで考案手法の有用性を明らかにした．