[I-376] 近接した塗膜傷間の乾湿繰り返し環境における鋼材腐食の電気化学機構に関する基礎的研究
キーワード:鋼材腐食、塗膜傷、相互干渉、電気化学機構
飛来海塩環境における鋼I桁橋の外桁の内面や内桁などでは,ピンホールや顔料粒子との接触界面等に生じたホリデーを介して,進行性の高いマクロセルによる局部腐食が生じやすい.また,腐食は単体の塗膜傷からの進行に加え,複数の塗膜傷が相互干渉しながら進行・結合する場合もある.本研究では結露による乾湿繰り返し部位における近接する2つの塗膜傷の相互干渉による腐食の進行を電気化学的に検討することを目的とした.そのためにモデル試験体を作製して電極間を流れる腐食電流の測定を行い,乾湿が複数回繰り返されても外観上は変化がないこと,2つの近接する塗膜傷のうち小さい塗膜傷における腐食進行性が高いことなどを明らかにした.
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