継手 (3)

[I-429] 鋳鉄床版モジュール-主桁間接合におけるテーパーつき高力ボルト摩擦接合継手の力学的挙動および合成効果の検討

*白井 悠吾¹、山口 隆司¹、飛永 浩伸²、加藤 祥久³、水谷 公昭⁴、野原 徳博⁵ (1. 大阪市立大学、2. 日之出水道機器 (株)、3. 阪神高速道路技術センター　(一財)、4. 成和リニューアルワークス　(株)、5. 佐藤鉄工　(株))

キーワード：鋳鉄床版モジュール、テーパー、高力ボルト摩擦接合継手、すべり挙動、合成効果

軽量かつ耐疲労性に優れた床版として鋳鉄床版が現在開発されている．鋳鉄床版は鋳造により溶接を行わずに一体成型で製造されるため，耐疲労性に優れており鋳鉄床版と主桁の接合には高力ボルト摩擦接合が用いられる．また鋳造で製作した部材は抜き勾配(約1°のテーパー)が生じる．本研究では鋳鉄床版-主桁間接合部のすべり挙動および合成効果を検討するため，分離型および一体型の支持部材を有する鋳鉄床版モジュール-主桁間を模した試験体に対し水平荷重を与えた．結果，分離型は設計すべり耐力以上のすべり耐力を有しており，合成効果を検討した結果，分離型はスタッドの1.5本分，一体型はスタッドの2.4本分のずれ定数を有していた．