[II-12] 河床材料に対するウグイの選好特性と遊泳行動について
キーワード:河床材料、ウグイ、選好特性
階段式魚道内に礫が堆積すると,礫床付近で流れの乱れが比較的大きくなり,ウグイがその場に滞留し,魚道機能が低下したことを示されている.一方で,礫に対するウグイの選好特性がもともと高い可能性も考えられる.しかし,ウグイがどのような遊泳行動をとって礫を選好するのか具体的には明らかになっていない.本研究では,河床材料に対するウグイの基本的な選好特性および遊泳行動特性を明確にすることを目的として静水状態において実魚を用いた挙動実験を行い,より粒径の大きい河床材料を好むことが示唆された.また,河床材料の組み合わせにより遊泳距離が変化することから行動特性についても把握する必要がある.
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