令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

土砂移動・流木

2019年9月5日(木) 10:25 〜 11:55 II-1 (幸町北3号館 323講義室)

座長:瀬﨑 智之(国土技術政策総合研究所)

[II-129] 扇状地に流入する土石流渓流の実態把握と防災対策の検討

*中谷 加奈1、長谷川 祐治2、里深 好文3 (1. 京都大学大学院農学研究科、2. 広島大学大学院総合科学研究科、3. 立命館大学理工学部)

キーワード:土石流、渓流幅、扇状地、対策施設、暗渠、数値シミュレーション

土石流被害は扇状地の住宅地で多く,2018年7月豪雨では西日本各地で被害が発生した.扇状地に流入する土石流渓流は,山間部と比べて断面が小さくなることが多い.砂防堰堤や治山堰堤が設置された渓流は,施設下流から上流側と比べて小規模の流路が接続する場合がある.しかし, 扇状地に流入する土石流渓流の実態は十分把握されていない.本研究は, DEMやGISの活用や現地調査から,渓流の多くが谷出口で暗渠化され,土石流時に暗渠が土砂で閉塞する事例が多いことを確認した.土石流シミュレーションを行い,堰堤が機能して土砂は捕捉されても,水は流出することから,被害軽減には渓流の流末処理を考慮した対策の必要性を示した.

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