[II-166] 力学系理論に基づくリアルタイム河川水位予測 ―平成30年実証事例―
キーワード:水位予測、中小河川、非線形時系列解析、力学系、機械学習、水防活動
中小河川に対する水防体制の強化が自治体の課題となっていることを背景に、我々は水防体制の的確な判断支援として、力学系理論に基づく水位予測の活用を目指している。本手法は、河川水位と観測雨量および予報雨量のみから簡便に河川水位を予測可能である。本研究では実用化に向けたケーススタディを目的とし、予測手法の精度検証を実施した。避難判断水位を超過した、平成30年台風20号(淀川水系桂川)および平成30年7月豪雨(白川水系白川)の事例を対象に、6時間先までの水位を30分間隔で予測した結果、意思決定への活用の可能性が示唆された一方で、予報雨量誤差が水位予測の精度に大きく影響することが明らかになった。
講演概要PDFパスワード認証
講演概要PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。