令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

耐波

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 II-3 (幸町北3号館 332講義室)

座長:鈴木 高二朗(港湾空港技術研究所)

[II-187] 直立および傾斜型の津波防潮堤模型を越流する水塊の流速特性

*花田 篤也1、柳川 竜一1 (1. 香川高等専門学校)

キーワード:防潮堤、津波、流速、室内実験

3.11津波の建物被害状況から,津波防潮堤の存在は越流に伴う堤内地での津波遡上速度に影響を及ぼすことと,適切な構造形式で堤内地側へのエネルギー消散をより促進させる可能性があることが期待された.そこで,直立と急傾斜型の防潮堤模型を作成し,越流水塊の流速特性を明らかにした.その結果,模型形状や高さ,越流水深の違いで最大流速が変化することを確認した.流速は,模型高10-20cm・越流水深3cmを上回ると流下距離に伴い線形的に減少したが,より低い模型高・越流水深ケースでは距離に伴い指数関数的に減少し定常状態に達した.水深については,実験条件の違いにより一般的な跳水現象と波状跳水のような水面形を示した.

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