洗掘・浸食

[III-207] 橋脚側面および底面地盤の局所洗堀が直接基礎橋脚模型の振動性状に及ぼす影響

*内藤 直人¹、渡邉 諭¹、布川 修¹、欅 健典² (1. 鉄道総合技術研究所、2. 鉄道総合技術研究所（現JR東日本）)

キーワード：常時微動、直接基礎、固有振動数、減衰定数、局所洗掘、橋脚

河川水位増水後に河川橋脚周辺地盤の洗掘状況を目視で直接確認することは容易でないため，橋脚振動を用いて健全度を判定することがある．本研究では，局所洗掘が生じた場合の橋脚の変状リスクが高い直接基礎橋脚を対象として，橋脚の側面地盤および底面地盤を掘削した際の橋脚の振動性状を調べた．その結果，橋脚の側面地盤と底面地盤掘削が振動性状に及ぼす影響の違いとして，固有振動数はいずれの掘削でも低下傾向にあるものの，減衰定数は，側面掘削時には低下傾向となる一方で底面掘削時には増加傾向となることがわかった．また，橋脚が傾斜した際には，固有振動数および減衰定数が大きく上昇することがわかった．