トンネル (2)

[III-269] 簡易軸力計測システムの開発

*井本 厚¹、外川 雄大¹、芥川 真一² (1. 株式会社　ケー・エフ・シー、2. 国立大学法人　神戸大学)

キーワード：ロックボルト、グランドアンカー、軸力、可視化

トンネル工事の安全性を高める事を目的として周辺地山の応力分布を把握するためにロックボルトの頭部に作用する荷重を監視する簡易軸力計測システムの開発を進めている。センサ部は中空ボルトに同じ長さの芯棒を挿入しロックボルト接続側を溶接で一体化した。逆側には芯棒に羽根を固定した構造である。センサ部に荷重が作用すると中空ボルトだけが伸びるので中空ボルト端面と芯棒端面に僅かな変位差が生じる。その変位差を羽根で増幅し色分けしたシグナル棒で可視化したものである。室内試験で、簡易軸力計測システムによりロックボルト頭部に作用する荷重を可視化できることを確認した。