試験法・調査法

[III-37] 簡易型スラリー試料採取装置の考案と試行適用

*石井 裕泰¹、松井 秀岳¹ (1. 大成建設株式会社)

キーワード：地盤改良、サンプリング、品質管理

セメント系地盤改良における品質確認方法として一般にチェックボーリングが行われるが，打設箇所に運搬された流動化処理土を採取し室内で養生する検査方法も，その簡便性から広く採用される。一方で，打設時間・条件などの施工プロセスが反映されてないことが評価上の留意点となることから，施工直後に固化に至る前の試料を原位置から採取し室内養生する方法が有効となる。本報では，著者らが開発した試料採取装置について，まず，従来技術に対して機構を単純化した特徴を解説する。あわせて現場試行適用の結果を示し，品質管理の一環で行なう試料採取方法として良好な使用性を明示する。