令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

圧縮・圧密

2019年9月5日(木) 10:25 〜 11:55 III-6 (幸町北4号館 423講義室)

座長:梅崎 建夫(信州大学)

[III-549] 地盤沈下観測井における地下水位変動の繰返しと地盤収縮・膨潤の関係性

*黒田 葵1、杉井 俊夫2、佐藤 健3 (1. 日本車輛製造、2. 中部大学、3. 岐阜大学名誉教授)

キーワード:地下水位、圧密、沖積粘土

地下水の過剰揚水による地盤沈下は、揚水対象礫層の地下水位低下により、隣接する粘土層の有効応力が増加する圧密現象で説明されている。濃尾平野は、揚水規制で1975年以降、地下水位が上昇しているにも関わらず、地盤沈下が進んでいる地点が平野西部に散在する。本研究では、濃尾平野に設置された観測井戸地点での地下水位変動が沖積粘土層の圧密現象にどのような影響を与えているのか考察している。その結果、沈下速度と圧縮・膨潤指数の関係・水位振幅速度と圧縮・膨潤指数の関係は大部分で弾性的挙動を示しており、G1層に隣接している土質の違いが地盤沈下に影響を与えていることが分かった。

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