[IV-123] 防潮堤が及ぼす住民の防災意識と避難行動への影響
キーワード:津波、防潮堤、防災意識、避難行動
東北地方太平洋沖地震による大津波では,地震発生から襲来まで30 分程度の時間的猶予があった.それにも関わらず,死者・行方不明者は国内津波被害史上最悪の犠牲者数となった. 本研究では,津波によって甚大な被害を受けた岩手県山田町にて,当時の避難行動や心理的状況,津波対策についてのアンケート調査を行った.調査結果を用いて共分散構造分析を実施し,避難意思決定に至るまでの要因と,防災教育や津波対策の効果について検証した.その結果,防潮堤への過信が避難意思決定や津波に対する危機意識に影響していることが分かった.その一方で津波の先行体験や津波伝承が危機判断の促進に繋がることが確認された.
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