短繊維補強コンクリート（材料）(1)

[V-125] 無機系短繊維補強コンクリートの各種性状に関する基礎的検討

*大橋 英紀¹、田中 徹¹、仁平 達也²、笹田 航平² (1. 戸田建設株式会社、2. 公益財団法人鉄道総合技術研究所)

キーワード：無機系短繊維補強コンクリート、フレッシュ性状、硬化性状、曲げ靭性

短繊維補強コンクリートはひび割れ分散効果やはく落防止などを目的として様々な構造物に適用されている．本稿では，実機ミキサで製造しアジテータ車で運搬した無機系短繊維補強コンクリートのフレッシュ性状および硬化性状の把握を目的とし，事前に実施した室内試験と比較検討した．試験の結果，コンクリート練混ぜ直後から90分経過後において，フレッシュ性状は目標値を満足した．繊維混入率試験の結果，高い分散性を有すること確認した．練混ぜ後に無機系短繊維はエポキシ樹脂のはく離や繊維の欠損がないことを光学顕微鏡で確認した．曲げ強度と曲げ靭性係数は室内試験の値とほとんど差がなかった．