新材料・新工法（構造）(2)

[V-341] 繰返し高応力を受けるジオポリマーコンクリートの力学特性

*柴山 淳¹、菊地 道生¹、山本 武志¹ (1. 一般財団法人 電力中央研究所)

キーワード：ジオポリマーコンクリート、フライアッシュ、高応力低サイクル疲労

ジオポリマーコンクリートはフライアッシュを始めるとする産業副産物を利用することができる環境負荷低減型建設材料である。このジオポリマーコンクリートの適用範囲を構造部材に拡大するためには，その疲労抵抗性を実験的に検証する必要がある。本研究では，高圧縮力を繰返し受けるジオポリマーコンクリートの力学特性を調べるため，疲労試験を行った。その結果，圧縮強度の0.7倍の圧縮応力を1000回繰返し受けたあとの単調載荷におけるジオポリマーの残存圧縮強度は，純粋な単調載荷実験における最大強度と同等であった。また残留変形が従来のポルトランドセメントコンクリートよりも小さくなる可能性があることを実験的に明らかにした。