[V-368] CaCO3添加によるCaF2混合セメント硬化体の耐硫酸性向上に関する研究
キーワード:CaF2、CaCO3、硫酸曝露実験、耐硫酸コンクリート、耐硫酸モルタル、下水道施設
コンクリート下水管渠は,硫化水素に起因する微生物腐食が生じやすい.筆者らはこれまでにCaF2とセメントを混合したセメント硬化体に高い耐硫酸性があり,またCaCO3を混合したセメント硬化体は硫酸の浸透は抑制できないものの,供試体の形状保持に効果があることを明らかにした.本研究はCaF2混合セメント硬化体のさらなる耐硫酸性向上を目的に,CaCO3添加とW/Cの違いによる実験を行った.結果,W/Cが大きいと疎な硬化組織となり空隙が多くなるため,硫酸との反応生成物である二水石膏などの膨脹圧を空隙が受容,組織が緻密化し耐硫酸性が向上した.しかしCaCO3添加による耐硫酸性向上は確認できなかった.
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